元ソニーミュージックプロデューサー音楽プロデューサー スティーヴ小山さんに「これからの音楽活動の形について」インタビューしました。
これからの音楽活動の形について
(以下スティーヴ小山談)
ブログでもよく書いているんですけど、ぶっちゃけ音楽業界が崩壊しちゃったんですね。
これからどうなるのかってのは、本当は僕にもわからないんですよ。
だけれども、音楽家の人は自分なりに生計を立てていかなければならないので、まず自分でできることは自分でやって収益を上げていくしかないと思うんですね。
今まででしたらレコード会社が決まれば、ある程度経済的にもバックアップしてもらい活動していくことができたんですけども、今はそれはもう望めないので。
じゃあ自分たちで何を売りどうやって収益を上げていくかを考えていかなればならないので。
特にマネジメントよりなことは、ミュージシャンのみなさんになかなかノウハウがないので、そこを勉強していく必要があると思うんですね。
もちろん、音楽を制作する、表現する、ステージで歌うってこともやってかなくてはいけないんですけども、それをどうやって宣伝するのか、どうやって売上を立てて、生活が成り立つところまでを自分で考えて形にしていく必要があると考えています。
今でも縁があればメジャーデビューもできますが、例えば1年2年メジャーで活躍して契約が終わったときに何のノウハウも残らないんですね。
僕はそれはもったいないと思うんですね。
もっと言うと出したCDが廃盤になったら、それを売ることもできないですから。
でも自分で活動していれば、自分で制作物を作ったならずっと売ることができますし、マネジメントも自分でやっていれば、だんだんとノウハウが見に付いてくると思うんです。
ところが、メジャーデビューしてやっていくと、マネジメントは事務所が全部やり、レコーディングなどは全部レコード会社がやりますから、ある意味楽と言えば楽なんですね。
自分もレコード会社で仕事をしていましたから、その仕組みはよくわかっていますので。
ただ、契約している側、アーティスト側が、契約終了でその関係がなくなったときに、自分のところには何も残らないというのが待っているので、それは辛いことだなと思うんですね。
だったら自分でやりましょうということで、僕はセルフプロデュースを提唱しているんですね。
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