音楽を仕事にするための3つのポイント~僕が会社を辞めてフリーになるまで~/音楽専門カメラマン宮原那由太基調講演

2016年10月22日リーダーミーティングにて行われた音楽専門カメラマン宮原那由太の基調講演「音楽を仕事にするための3つのポイント~僕が会社を辞めてフリーになるまで~」の内容です。

音楽を仕事にするための3つのポイント~僕が会社を辞めてフリーになるまで~

僕は今フリーランス2年目なんですけど、もともと会社員でした。
どういう流れで、会社員からフリーランスになったかをお伝えして、音楽を仕事にしたい人が、どういうことに気をかけてやっていけばいいか、僕なりに気づいたことを3点お伝えしたいと思います。

僕が中学3年生のときに、モーニング娘のハッピーサマーウェディングという曲があって、そのジャケット写真の加護亜依ちゃんに一目ぼれしまして、それをきっかけにJ-popにはまって、音楽を仕事にしたいと思いました。
加護ちゃんがいなかったら、僕はここにいなくて、人生を一番変えたのが加護亜依なんですね。(笑)

音楽を仕事にするにはどうしようかと思っていて、専門学校行くより大学に行きたかったので、九州大学芸術工学部音響設計学科に進学しまして、音波を解析をしながら、ピアノの実習をしつつ、耳の構造を勉強するみたいなことをしていました。
で、同じ大学院でコンサートホールの運営者を育成するコースが新設されたんですね。
そこにいった関係もあって、最初の就職先がコンサートホールの裏方スタッフで、やっと音楽の仕事が出来るようになったと、夢が叶たっと意気揚々と仕事を始めたんですね。

ところが、僕仕事が出来なくて、毎日毎日叱られてばかりで、かなり鬱状態で、職場にいくたびに、電車乗るたびに心臓がバクバクして、行きたくないという状態が一年半ぐらい続いていたんです。
一応仕事は行って、仲の良い上司と飲み行ったりはしてましたけど、結構滅入ってました。

このままじゃいけないと思って、会社を辞めるための計画をこのあたりから立て始めたんです。

自分が今できるスキルと何をやりたいかを一冊のノートにバーッて書いたんんですね。

ただ、そのときノートに書いていた案はどうしょうもなくて、客観的にこれじゃ無理だろうってわかるものだったんです。

なので、僕は新しい何かを始めないといけないと思いました。

そこで、僕が最初に手をつけた新しいスキルがボーカロイドでした。

2013年の頭にボカロPを目指しました。
シンガーソングライターとして歌っていた曲を初音ミクに歌ってもらおうと思いました。

2013年ってボカロPがすごい流行っていたんですね。
再生数に応じて、現金がもらえる仕組みをニコニコ動画が作っていて、100万再生される動画を月に2本あげれば、月収20万円が可能だったんです。

それを目指そうと。

今考えれば滅茶苦茶なことを考えていたんですよね。
で、ボカロPになろうとしたんですが、失敗に終わりました。ちなみに今この動画の再生数9764です。
100万再生で10万円だからこれだと900円ぐらいにしかならないんですね。
一年かかって9000再生じゃちょっと仕事にならないと思って諦めました。

ただ、これは僕にとって良い経験で、2013年ってボーカロイドがすごい流行ってたんですけど、なんでボーカロイドがこれだけ流行っているか、自分なりに分析したんです。

で、音楽と映像がセットになって配信されていることが大きいんじゃないかと思ったんです。
音楽は音楽単体だけじゃなかなか探されない、見られないと思ったんですね。
ボーカロイドは必ずと言っていい程セットになっていて、だからこれだけ再生されたんじゃないかなと思うんですよね。

僕は大学のときに自主制作映画の音声をやっていたんですよ。
映像を撮っていたんですよ。21,22才のときに。

カメラは触ったことはなかったんですけど、友達がカメラをやっていて、もしかしたら自分にも出来るんじゃないかと思って、ライブの映像撮影やろうと決めました。

家にたまたまあったデジカメと安い三脚を買って、僕がライブ活動をしたときの対バンの人に映像撮影を撮らせてくださいと頼んで、ライブ映像撮影を始めました。
一発目を撮ったときに、これ案外いけるんじゃないかと勘違いしたというか、ボーカロイドよりも手ごたえを感じたんで、カメラの台数を増やしたんですね。

で、三か月後に3000円もらえるようになったんです。
お金をもらえることができるようになったんですよ。

それで2014年は、ほぼライブハウスに通うか、PCで映像編集という一年を過ごしました。
怒涛の2014年を過ごして、お金もちょっとだけ稼げるようになって、映像のスキルもやったことないなりには急速に成長していったんですが、2015年の頭に事件が起こりました。

2015年に事件が起きまして、会社に宮原那由太の活動がばれました。
「会社を辞めるか、副業を辞めるかどっちかにしなさい」と先輩からほのめかされて、会社を辞めようと。

映像歴わずか一年半でフリーランスになるという冒険をしました。

同時に写真撮影も始めたんですけど、今では映像撮影も写真撮影もどっちのお仕事ももらっています。
貯金も使いながら仕事量を増やしていって今にいたります。

というわけで、いろいろな行動をとった結果、会社を辞めてフリーランスになりました。

今、その活動を振り返ってみて、何が大事なポイントかを整理して、みなさんが音楽を仕事にしたいなら、そこから何かヒントになるポイントを3つお話します。

具体的に行動して経験を積み重ねる

具体的な行動を経験を積み重ねるということをまず真っ先にやらなければいけません。

ボカロPになったお話もしましたが、成功はしませんでしたが、その経験がなかったら絶対映像撮影なんてやってないと思います。
もしかしたらこういうことをしたらいいんじゃないかなとヒントをその活動から得られるんです。
何やっていいかわからないから何もしないだと、たぶん今でも僕は会社員を続けていたと思います。

実際に行動することがどれだけ大切か身に染みて感じました。

ブログやツイッターを始めて、ボカロPとしてでも外との人と繋がることができて、会社員になって、はじめて生きていて楽しいって思ったんですよ。
会社や大学時代の友達しか、知り合いがいない状態から、ボカロPとして自分を認めてくれている人がいるんだとわかったことで、もっと頑張れるかも思えたんですね。

なので、結果として身を結ばなかったとしても具体的な行動とそこから得た経験で次に進めることを知りました。

今の自分を基準にせず過去や未来からヒントを探す

次に今の自分を基準にしないことです。

過去や未来からヒントを探すということです。

2012年の時にノートにいろいろ書き出して、今の自分は何にもできないんだなと気づいたんですね。
今の自分は何もできないから何もしないだと、来年も再来年も今の自分しかいないわけです。

そうではなくて、新しい自分とか、他の誰かとは違う自分を作っていかなければいけない。

そのヒントはどこにあるかというと、僕の場合は、映画をやっていたという経験から映像撮影をしようと結びついたわけなんですけど、
今までやってきたことって何一つ無駄なものはなくて、20年なり30年なりの人生で手に入ってきたいろいろなものが次の自分を作ってくれるヒントになる可能性が多いにあると思います。

ミュージシャンのより近くで仕事がしたい、そのための手段として何かないかなとなったときに、いろいろなものが繋がって、映像を撮影する人になろうと決めたわけです。

なりたい自分からヒントにして、自分がこれから何をすべきかを探していくことがすごく大事で、映像撮影をやったことなかった人が2年後にはそのスキルで独立しちゃうこともあるわけで、今の自分を基準にしちゃうと、いつまでたってもその時のままだよってすごく言いたいです。

「音楽を仕事にしたい」というエゴを社会貢献に変えていく

音楽を仕事にしたいというのは、自分のエゴであるということをちゃんと認めることが大事だと思います。

そのエゴをどうやって社会貢献に変えるかをすごい考えてほしいと思います。

ボーカロイドでどうにかなろうと思ったとき、僕は自分の頭のなかで、どこか自分がプレイヤーとか、表現者でありたいという気持ちを捨てきれていなかったと思います。
音楽を仕事にしたいというのは、わがままで、自分がそうしたい、そうなれたらいいなっていう願望なんですけど、じゃあ誰のためにやるのっていうところが抜けていたんですね。
ボカロPの活動を一年やってみて、僕の音楽ってあまりお金になるほどの価値がないんじゃないかなとも思いました。

その代わり映像撮影っていうスキルを磨いた結果、僕が音楽の映像を撮ることに対して、金銭的な価値を認めてくれる人が現れたんですね。
私たちの音楽のために映像が欲しいという人のために、映像撮影を提供するというのは、僕の社会貢献だと今だと思います。

私はこれがやりたい、僕はこれがやりたいというのは、あくまで自分軸の話なので、そうじゃなくてどうやって社会に価値を提供して、それを現金に変えていくかというところを考えられると、一気に道が拓けると思います。

まとめ 音楽を仕事にするための3つのポイント~僕が会社を辞めてフリーになるまで~

というわけで、音楽を仕事にするための3つのポイントです。

・具体的な行動をして経験を積み重ねる。

・今の自分を基準にせず過去や未来からヒントを探す

・「音楽を仕事にしたい」というエゴを社会貢献に変えていく

音楽じゃなくてもいいんですけど、自分に当てはめてもらって、これらを考えていくと上手くいくんじゃないかと思います。

これをもって発表を終わりたいと思います。

ありがとうございました。

音楽人の新しい働き方を探し、「音楽系フリーランスを増やす」という目標を掲げ様々な活動を行う。
2011年 九州大学大学院 芸術工学部音響設計学科卒業
2015年6月末 コンサートホール制作会社を辞め、フリーランスになる。
(詳しくはコチラ

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